旅のプラン作りの手順と実例 


現在は以前のように頻繁に旅に出掛ける状況ではなくなりましたが、プラン作りの方法は多くの人にとっても多少は参考になるのではないかと思い、ここに掲載しました。


   ひとり旅が多かった私にとって、具体的な行動プランを詳細に作るのは現地での
   行動をスムースにするためには必要不可欠なことでした。そこで編み出したのが
   このような形の旅行計画です。


   
   ○ 現地でいちいちガイドブックを開いて情報を探さなくても済むように、行動時に必要と思われる
      事柄を網羅したものを作ります。
部は携帯用とし、紛失に備えて予備も作成します。
   ○ 急に予定を変更せざるを得なくなる場合を予想して、乗り物などは必要と思われる範囲まで情
      報を把握しておきます。
   ○ 時間配分は標準の
20〜30%増しに設定します。これによって余裕ができ、状況の変化に
      応じて最適の行動を取ることができます。





 プラン作りの手順 



    
@ 旅のテーマをはっきりさせる。何を見たいか、そのためにどこに行くかなどの候補を挙げて
       みる。初めは思いつくまま書きとめ、優先順位をつけておく。  
        
    
A 市販のガイドブックやインターネットから得た情報を使って候補地の情報を収集し、旅の
      目的にどの程度合うかを判断
して取捨選択をする。
         
    
B Aで選んだ場所を、なるべく重複せずに順序よく回れる経路を検討する。
         
    
C @〜Bをもとに、具体的な行動プランを作ってみる
         
    
D Cで組んだ日程の中に無理や無駄がないかどうかを検討し、修正を加える。
         
    
E 最後にもう一度全体計画を細かくチェックして、最終的に決定する。

    ※ 
海外旅行の場合は、できるだけ訪問国の航空会社の便(直行便がないときは、訪問
       国以外の外国航空会社の便)
を利用するのがよいと思います。そうすることによって、
      発から帰国までずっと外国滞在中と似た雰囲気を味わえる
のです。ヨーロッパなど遠
       隔地への旅では
1〜2日を機内で過ごすので、決して無駄にはできないことです。
    


 2007年「中欧都市巡りの旅」の計画立案に使用した資料は、下記の通りです。 

    トーマスクックの
  ヨーロッパ鉄道時刻表
    地球の歩き方
    (ハンガリー版) 
    地球の歩き方
   (オーストリア版) 
    地球の歩き方
     (チェコ版) 


     このときの旅では、現地の詳細な情報取得にインターネットが非常に役立ちました。

    
   ○ 気象関係の情報(天気、特に気温変化の見通し)
           
※ 各都市の詳しい天気予報や週間予報も随時容易に得られました。
        ○ 時刻表に掲載されていない交通機関の情報
           
※ トーマスクック時刻表の発行日の関係で、利用できる列車の把握はインターネッ
              トに頼りました。東欧関係は、ドイツ鉄道やハンガリー国鉄の
HPが役立ちました。
           
※ 地下鉄やトラムの運転間隔、バスの時刻表まで把握することができました。
        ○ ホテルの宿泊設備やサービスの状況・・・かなり細かい情報も得られる。
           
※ ホテルとの間で、予約確認や禁煙ルーム希望、その他の情報取得のため何回
              かメールを交換しました。

        ○ 訪問地や施設に関する細かい情報
 
           
※ 各都市や施設のHPにアクセスして、有用な情報を多く得ることができました。
       
○ その他、様々なリアルタイム情報 
           ※ ガイドブックに載っている情報の中には結構古いものや誤ったものが含まれていま
              す。それだけに、インターネットによるリアルタイムの情報はたいへん貴重です。

      このように、インターネットを利用するかどうかで大きな情報量の差が生まれます。
       もちろん、このことは国内の場合でも同様です。




 プランの実例 


 2007年「中欧都市巡りの旅」のプラン(全22ページ)の中から、その一部を示してみます。


 @ 初日、ブダペストの空港での手続きから、ホテル到着までの必要事項のまとめです。 

   ○ 初めての土地であるだけでなく、旧東欧ということでシステムの違いも予想されるため、空港構
      内の施設配置などを勘案して処理手順を決めました。その結果、全く迷わずスムースに動けま
      した。
   ○ 特に全く知らないハンガリー語の表示にまごつかないよう、単語に添えてその発音も書いておい
      たのが役立ちました。

     ※ ホテルの地図と写真は、移動手段によっては不可欠であるので添えました。 

          A ブダペストからウィーンに到着後の時間を利用してシェーンブルン宮殿を訪れるプランです。

   ○ の●印は地下鉄路線の色と途中駅の数を表しています。こうすることによって、途中
      駅の駅名が見えなくても目的の駅で降りることができます。

   ○ ホテルはまだチェックイン時刻前でスーツケースだけ預けてリュックで出掛けたのですが、全
      く迷うことなく余裕を持ってシェーンブルン宮殿と庭園の散策を楽しむことができました。
   ○ シェーンブルン宮殿を訪れた理由は、ここだけが他の目的地とはかけ離れた場所にあるか
      らです。これが功を奏して、翌日ウィーン中心部の多くの施設を効率的に回ることができました。

 B ウィーンからプラハへ移動し、ホテルに到着するまでのプランです。

   ○ 直通列車が少ないので、予定したEC172以外の乗り継ぎできる列車も併記しました。万一の
      場合のためです。
   ○ 
の●は、ウィーンの場合と同じように地下鉄路線の色を示しています。


     
実例についての補足説明                          

  
○ 海外の地名は、カタカナでなく現地語の表記にする方がよいと思います。あまりなじみのない
      国の場合は、現地語とカタカナの併記がいいでしょう。そうすることによって、現地の駅や施
      設、町中に掲げてある地名との対照ができます。
   ○ 入国手続きも国によって多少の違いがあるので、常識的なことでも明記しておくとその場で迷
      ったりすることがなくなります。
   
○ 鉄道路線に付記してある(  )内の数字は、トーマスクック時刻表の中に掲載されているテ
      ーブルナンバーです。
   ○ 予定している列車以外にも利用可能なものを複数挙げておくことが大切です。状況が変わ
      ったときに慌てて調べ直したりする必要がなく、臨機応変が簡単にできます。
     



 国内の旅やトレッキング・ハイキングの場合も、ほぼ同様のプランを作っています。


 2009年の秋、快晴の日間、山と峡谷と世界遺産の村を歩き回ったときのプランです。

   ○ 赤数字は利用する予定の電車やバスなどの発車時刻と到着時刻であり、黒数字は利用
      可能な他の便の時刻です。予めこうしておくことで臨機応変の対応が容易にできるのです。
   ○ 山岳地帯を旅するときは、高さの表記が気温の予測その他にも役立ちます。

   ○ 荷物の処理や食事の用意なども忘れることのないよう書いておきます。



  
    
国内の旅の際には、概ね次のような手順で準備を整えています。           

   ○ 旅の目的地と経路がほぼ決まった段階で、利用する列車やバスなどの候補をいくつか挙げ
      てみます。ここではもちろん
JTB時刻表が大活躍します。
   ○ ホテルの選定は、主として「旅の窓口」サイトで行います。立地条件、アクセス、設備等を確
      認し、特に翌日の行動への利便性を重視して選びます。
   ○ 列車については、天候の見通しが立つ時点まで選定を待ちます。ただし、混雑が予想される
      場合は早めに指定券を確保します。一応”高齢者”なので、座席の確保が不確実な自由席
      は敬遠することにしています。
   ○ 列車の空席情報は、
JRサイバーステーションのサイトで毎日把握し、その空席状況に応じて
      指定券の購入に踏み切ります。
   ○ バスの運行時刻は
JTBの時刻表で調べますが、なるべくバス会社のHPで再確認します。
     
HPがない場合は電話で確かめます。地方のバスは本数が少なく、確認を怠ると旅に致命
      的な支障が起きがちなので、それを避けるためにはこれが不可欠です。





    このようにして作り上げたプランは、旅行業者に全てを任せた場合のような
他人から与えられ
   るものとは根本的に違い
ます。全てを自分自身の興味・関心や行動スタイルに基づい
   て組み立てる
ため、天候などの条件にさえ恵まれれば満足度は100%に限りなく近づき
    ます。自分にとって無意味な時間を費やすことがないからです。

    個人旅行はグループツアーに比べれば確かに費用は高めになりますが、それは「
旅の満足
   度を高めるためのコスト
にほかならず、決して無駄ではないというのが私の考え方です。

    また、短時間に多くの場所を回るのがよい旅とは思いません。それより、
精選した所だけをじ
   っくり時間をかけて訪れる
方がずっと意味があるように思います。

    迷惑な言動やいらぬ束縛に煩わされず
(心身ともに自由に)過ごせるひとり旅は、全身
   で自然の懐に飛び込みたい私にとっては最良の旅のスタイル
なのです。

   若く体力のあるうちは、事前の準備なしに気の向くままスマホ片手の気ままな旅も楽しいことは
   確かです。でも、無理をすれば必ず何かの形で支障が出る年齢になると、やはり周到な準備
   をする必要があります。私は、これからも可能な間はこの方式で自己流の旅を続けます。