およそ半世紀ほど前に撮影した8ミリフィルムを元にした山行写真です。色褪せや拡大率の高さのため
写真としての価値は低いですが、私にとっては貴重な遅い青春の記録ですのでご覧ください。

 「自己紹介とこだわり」にも書きましたが、盛んに山登りをしていた頃は専ら8mm撮影だったため写真が二回目の立山連峰縦走(1988月)を除けば全くありません。私の人生に極めて大きな影響を及ぼした北アルプス登山でもあり、その貴重な記録を何とかして取り戻そうと工夫をこらした末、ようやく8mm映写機とフィルムスキャナーを使って僅かながら写真の取り出しに成功しました。もちろん、数十年前に撮影した小さな小さなフィルムが元でありかなりの倍率で拡大するため画像は不鮮明で色褪せしているものも少なくありません。それでも私にとってはこれらの写真が曲がりなりにも再生できたことはこの上ない喜びであり、こうして公開することにした訳です。


       今回の掲載内容  
  ○北アルプス表銀座縦走   ○立山連峰縦走(一回目)    ○白馬連峰縦走   ○穂高連峰縦走   



北アルプス表銀座縦走
   (1966.8.1〜8.5)    

北アルプスの所在 北アルプス表銀座の登山コース

 コースの概略 
  有明〜中房温泉〜合戦尾根〜燕山荘〜蛙岩〜大天井岳〜西岳
  〜水俣乗越〜東鎌尾根〜槍の肩〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳頂上〜槍の肩
〜槍沢〜横尾〜徳沢〜明神〜上高地〜大正池〜上高地〜新島々

展望図と断面図は、杉本智彦氏のソフト”カシミール3D”により作成しました。


 私にとって初めての高山への挑戦であった南八ヶ岳縦走の際に2899mの赤岳頂上から遙かに眺めた北アルプスに目が釘付けになり、それから年後の夏にようやく仲間と出掛けたのがこの表銀座です。アルプス初心者にはこれが最適ということですが、まだ30代後半でもあり元気いっぱいで登りました。中でも合戦尾根の悪戦苦闘のあと稜線に立った瞬間に目に飛び込んできた素晴らしい景観は喧噪の下界とは全く違い、まるで別世界のもののように感じたものです。

 燕山荘から西岳までは、縦走路の周辺に咲き乱れる高山植物や天上沢を挟んで文字通り槍の穂先のように聳える槍ヶ岳を眺めながら気持ちよく歩きましたが、水俣乗越から東鎌尾根にさしかかる頃になるとさすがに疲れもたまり、危険なコースになったための緊張も加わってかなりへばってしまいました。しかし、翌朝岩峰をよじ登って念願の槍ヶ岳頂上に立ち、まだ明けやらぬ雲海に浮かぶ山々を眺めたときの感激と誇らかな気持ちは、今でも写真を見るたびに甦ってきます。

 いつもそうですが、頂上を極めたあと山から下るのは決して楽しいものではありません。ましてこのときは夏の盛りで、槍沢の末端までは雪渓や冷たい雪解け水などに癒されたものの、その後はひたすら無風状態の中を汗びっしょりになりながらの歩きで、やっと一夜の宿の明神館に着いたときは本当にやれやれという思いでした。

 中房温泉〜大天井岳
中房温泉に到着 周到に準備 合戦尾根の急登 合戦小屋を過ぎる 稜線の宿 燕山荘
花崗岩の山 燕岳 濃霧が作るファンタジー 縦走路で一休み 大天井岳と常念山脈 広く快適な縦走路
目前の大天井岳 岩陰での一休み 縦走路から遙かな梓川 大天井岳の巻き道 喜作新道から赤沢山

西岳〜槍ヶ岳山荘
西岳付近から天上沢 一服の清涼剤 西岳から東鎌尾根へ 大下りの鉄バシゴ 東鎌尾根の取り付き点
水俣乗越からの梓川 重くなってきた足取り 水俣乗越からの天上沢 天上沢に落ちる滝 夕闇迫る東鎌尾根
最後の難所を前に 一歩ずつ慎重に登る 無事槍の肩に到着 槍ヶ岳山荘

槍ヶ岳山頂
暁暗の槍の穂先と小槍 槍の肩から常念と蝶 常念越しの南アルプス 槍ヶ岳の山頂に立つ 槍ヶ岳山頂の山仲間
槍ヶ岳山頂で仲間と 山頂から裏銀座の山々 槍ヶ岳の影を映す笠ヶ岳 山頂から焼岳と乗鞍岳 槍ヶ岳から奥穂高岳
奥穂高と前穂高北尾根 大喰岳〜南岳の稜線 雲上遙かな八ヶ岳連峰

槍の肩〜大正池
槍ヶ岳山荘をあとに 槍沢への案内板 槍沢の雪渓を下る 雪渓から仰ぐ槍ヶ岳 槍沢から東鎌尾根
槍沢に咲く高山植物 槍沢雪渓の先端 ここらで小休止 手を切るような雪融け水 明神付近の梓川
梓川に架かる丸木橋 一夜の宿 明神館 頭上に迫る明神岳 久方ぶりのまともな食事 明神池のたたずまい
吊尾根と岳沢を望む 西穂高の稜線を見る 大正池と穂高連峰



立山連峰縦走
   (1976.8.23〜8.26)    

立山連峰の所在 立山連峰の登山コース

 コースの概略 
  大糸線信濃大町〜扇沢〜黒部湖〜黒部平〜大観峰〜雷殿
〜東一の越〜一の越山荘(泊)〜雄山〜大汝山〜富士の折立
〜真砂岳〜別山乗越〜雷鳥沢〜雷鳥平〜室堂〜美女平
〜立山〜富山(泊)

展望図と断面図は、杉本智彦氏のソフト”カシミール3D”により作成しました。


40代の後半になって間もない頃でまだ体力も衰えていず、自作プランに沿って単独で縦走することになりました。日程の関係で初日は松本に泊まり翌日から行動開始です。現在はもう閉鎖になっているようですが、雷殿から登るのが時間的にも短く周囲の雰囲気も静かで室堂からよりもずっと素晴らしいルートです。12年後の退職直前にほぼ同じコースを若い仲間と辿りましたが、多少混雑は増していたものの雲上を歩く爽快さは何物にも代え難く、二人で喜び合ったものです。

 扇沢から大観峰へ 
トロリーバスの起点扇沢 頭上遙かな立山連峰 黒部湖と赤牛岳 巨大な黒部ダム 黒部ダムの放水
雲に隠れた黒部の下流 五色ヶ原に至る稜線 大観峰でのそぞろ歩き 路傍の高山植物 大観峰からの黒部湖

 雷殿から一の越山荘へ 
トロリーを雷殿で下車 小雪渓を横切る 山腹に刻まれた登山路 登山路からの黒部湖 急傾斜を横断
東一の越からの剣岳 東一の越の標示板 最後のひと踏ん張り 五色ヶ原への分岐点 一の越山荘に到着

 一の越から富士の折立へ 
一の越から朝の雲海 岩石累々の縦走路 稜線からの地獄谷 立山連峰東面の雲海 雄山とそれに続くルート
連なる峰々 ミヤマアキノキリンソウ? 嶮しく切れ落ちた岩壁 山崎カールの標示板 室堂平を見下ろす
別山方面を望む 稜線からの黒部湖方面 大汝山を振り返る 並行する後立山連峰 剣岳八ッ峰方面

 富士の折立から室堂平へ 
富士の折立付近 残雪の縦走路 真砂岳付近 稜線から地獄谷の噴煙 雷鳥平を見下ろす
シナノキンバイ? 雷鳥平の残雪 下山路からの地獄谷 硫黄臭漂う地獄谷 怪異な伝説のみくりが池



 白馬連峰縦走
   (1967.8.1〜8.5)    

白馬連峰の所在 白馬連峰の登山コース

 コースの概略 
  信濃四ッ谷(現白馬)駅〜八方〜八方尾根〜八方池〜唐松岳〜不帰の嶮
〜天狗の頭〜白馬鑓ヶ岳〜杓子岳〜白馬山荘〜白馬本峰〜三国境
〜小蓮華山〜白馬大池〜乗鞍岳〜神の田圃〜信濃森上駅


展望図と断面図は、杉本智彦氏のソフト”カシミール3D”により作成しました。


この山行は長いルートを通じて好天に恵まれ、稜線ではずっと憧れの剣岳を望みながら歩くことができる素晴らしいものでした。唐松岳頂上山荘では桁外れの大混雑に驚かされましたが、このコース最大の難所である不帰の嶮は、緊張していたためかいつの間にか通過してしまいました。その後は、変化に富んだ稜線を、可憐な高山植物や雷鳥の姿に見とれ、剣岳や立山連峰を眺めながら気持ちよく歩を進めることができたのです。

白馬岳に登るには普通大雪渓のコースを選ぶのですが、私たちが辿ったコースも別な意味でなかなか楽しめるものだと思います。峰ごとに岩の道、白砂の道などと変わるのも興味深く、ゴロゴロと大きな岩が積み重なった乗鞍岳から栂池への下りに閉口したのも、今では懐かしい想い出になっています。

 八方尾根から唐松岳へ
八方山ケルン 唐松岳への登山路 ミヤマシオガマ 唐松岳中腹の扇雪渓 唐松岳山荘への道
山荘直下の雪田 山荘からの唐松岳頂上 山荘から見る日の出 唐松岳頂上の標示 連峰東面に沈む雲海
不帰の嶮と天狗の頭 不帰の嶮の難所を望む 荒々しい不帰キレット 稜線から堂々たる剣岳 稜線からの槍・穂高

 不帰の嶮から白馬山荘へ
怖ろしげな不帰の嶮 嶮への命がけの下り 不帰の嶮の標示 キレットから仰ぐ唐松岳 下降ルートを振り返る
黒部峡谷越しの剣岳 天狗の頭への登り道 残雪を眺めながら 眩しい白砂のコース 白馬鑓ヶ岳から杓子岳
雷鳥と出会ったまき道 遙かに望む白馬本峰 雲の湧き立つ稜線 杓子岳付近から大雪渓 杓子岳を振り返る
白馬岳の標示板 巨大な白馬山荘の入口 珍しい雲の山越え ピラミダルになった剣岳 杓子岳と白馬大雪渓

 白馬本峰から信濃森上へ
立ち上がる雲の柱 白馬本峰頂上へ 本峰頂上で見晴らす 日本海に沸き立つ雲 雪原で束の間の楽しみ
名残惜しい白馬本峰 小蓮華山に登る 山上の湖、白馬大池 さざ波立つ白馬大池 岩ゴロゴロの乗鞍岳
酷暑の栂池高原を歩く 神の田圃に到着 神の田圃から白馬連峰 信濃森上からの連峰 信濃森上駅ホーム



穂高連峰縦走
   (1968.7.30〜8.3)    

穂高連峰の所在 穂高連峰の登山コース

 コースの概略 
  上高地〜明神〜徳沢〜横尾〜涸沢ヒュッテ〜北穂高南稜〜北穂高岳
〜涸沢岳〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜吊り尾根〜前穂高岳〜重太郎新道
〜岳沢ヒュッテ〜上高地

展望図と断面図は、杉本智彦氏のソフト”カシミール3D”により作成しました。


私が高山に登るようになったのは35歳くらいからですが、当時は同じ職場に願ってもないよい仲間がいて、夏になると北アルプスを目指していました。”本物の山男”の皆さんから見ればお話にならないようなささやかな山行ですが、穂高のような嶮しい山を縦走できたということがどれだけその後の生き方に影響を及ぼしたか、他の人々には想像もできないくらいなのです。

この縦走は、表銀座縦走、白馬連峰縦走に続くものですが、好天が続いた前の
回に比べると天候は今一つで、一番危険な涸沢岳付近では霧雨に見舞われて肝を冷やしました。横尾から涸沢までの苦しい登りや刻々と眺めが変わる北穂高南稜の登り、奥穂高の頂上に立ったときの誇らかな気持ち、ラクダのコブが続く前穂高から岳沢への下りなど、40年後の現在でも鮮明に思い出されます。

 上高地〜涸沢
上高地 河畔の水車 上高地付近の散策路 明神付近を横尾へ 横尾山荘に到着 横尾大橋を渡る
横尾谷の流れ ガスに包まれた屏風岩 梓川の支流 涸沢 入山前の小休止 今宵の宿 涸沢ヒュッテ

 涸沢〜北穂高岳
涸沢を囲む峰々 色とりどりの涸沢団地 南稜傍の涸沢小屋 見上げる北穂高の稜線 ザイテングラート遠望
南稜の取り付き点付近 北穂高南稜の岩石群 登山路を飾る高山植物 北穂高の頂上直下 慎重にクサリ場を登る
北穂高岳頂上に到着 北穂頂上から常念岳 北穂頂上からの展望 北穂頂上から槍の穂先 北穂から前穂高北尾根

 北穂高岳〜奥穂高岳
涸沢岳付近から 穂高岳山荘 奥穂高岳へ登る人々 穂高の前衛ジャンダルム 奥穂高の嶮しい岩壁
奥穂高岳山頂 奥穂高頂上から上高地 奥穂高の頂上で 奥穂頂上からの涸沢

 奥穂高岳〜前穂高岳〜岳沢〜上高地
奥穂から吊り尾根へ 目に優しい高山植物 いよいよ吊り尾根 吊り尾根を前穂高へ 岩場に咲く高山植物
前穂高から岳沢へ ラクダのコブの連続 岳沢上部の高山植物 岳沢の雪渓 岳沢ヒュッテ
岳沢から仰ぐ西穂高 連峰に湧く夏雲 上高地に到着 上高地五千尺ホテル 小梨平のキャンプ場